現在、オンラインショッピングの国内市場の総額はおよそ20兆円。
ネットショップの市場は実はまだ成長しています。
他方、ここ数年で顕著になった事が一つあるのです。
それはインターネットの主流がパソコンからスマートフォンに切り替わりつつある事。
インターネット人口のおよそ半分がスマホで占められるようになって来ています。
思い出してみて下さい。
わずか数年前迄は日本の携帯電話市場はいわゆるガラパゴス携帯でした。
この時代は表現力の限界から携帯電話でネットショップを開く事は事実上困難でした。
カートシステムのような高度なスクリプトが表示しにくかったのです。
ところが、スマートフォンはパソコンと遜色の無い高度な表現が可能になり、その利便性と相まって携帯でネットショッピングする人が急激に増えて来たのです。
私達もネットショップを運営して来ましたが、お客様のプラットフォーム別の分布を解析しますと、スマートフォンとタブレットの合計がおよそ40%を超えています。
この傾向は今後も加速する物と考えられ、ネットショップとモバイルメディアの親和性が求められるようになって来ています。
そこで注目されるようになったのが、レスポンシブデザインでした。
レスポンシブデザインとは、あらかじめ複数のプラットフォームからのアクセスを見込んで、それぞれに最適化したデザインを組み込んでおき、お客様のアクセス環境に合致したフォームを呼び出すという仕組みです。
この方法ならアクセス環境がパソコンでもスマートフォンでもタブレットでも、きちんと見やすく表現されます。
レスポンシブデザインにはもう一つ特典が与えられます。
それはGoogle検索が常に優先的に上位にランクされるという事。
Google自身がその経営上の理由からレスポンシブデザインを奨励しているので、レスポンシブ化しているサイトは、していないサイトよりも必ず上位にランキングされるのです。
言い換えれば、レスポンシブ化しているサイトは他の旧式のサイトに比べて大きなアドバンテージが存在しています。
私達がレスポンシブデザインにこだわる理由はそこにあるのです。
余談ながら
ネットショップの大手である楽天市場のサイトは実はレスポンシブ化出来ていません。
僅かここ数年の出来事なので、レスポンシブデザインの処理が出来る業者さんも多くありません。
それなら最初からレスポンシブデザインでショップを組み立てる方が、圧倒的に有利です。
後発のショップが先行したショップを追い抜く千載一遇のチャンスとも言えます。